第47章 初めて見せた涙1
貴方side
哀「さあ、早く裏口から…」
コナン「待てよ」
哀「え?」
コナン「知りたくねーのかよ?この事件の真相を」
哀「だから言ってるでしょ?これはどう見ても」
コナン「事故じゃない、殺人だ。広田教授を殺した後、トリックを使ってこの部屋を密室にし、事故死に見せかけたんだ。今からお前に見せてやるよ、真実って奴を。
この世に解けない謎なんて、塵一つもないって事をな」
哀「!?」
☆☆
阿笠(コナン)「ちょっと待つのじゃ!」
横溝「は?」
謎解きが分かった新一は、早速博士の声で話す
阿笠「あ、いや、今のは…な、なんじゃ、ワシの声を急に…」ボソッ
阿笠(コナン)「分かったんじゃよ。密室を作り出したトリックがそしてそれを実行した犯人が誰なのかがのぅ」
コナンは博士を無視し言葉を続ける
盛岡「なッ!?」
横溝「なんだって!?」
阿笠「お、おい新一…」ボソッ
コナン「いいから俺等の声に合わせて」
盛岡「ったく。さっきから言ってるだろ?こりゃどー見たって」
阿笠(コナン)「甘い甘い。これだから素人さんは困るのじゃ」
盛岡「素人ってあんた…」
阿笠(コナン)「確かに部屋は密室、どう見ても事故にしか見えんが…留守番電話のカセットテープとチェスの駒を使えば、ものの見事に密室を完成させる事ができるのじゃ!」
阿笠「ホ、ホントかね?」ボソッ
コナン「バーロ、チラチラ見てんじゃねーよ。もっと探偵らしく堂々と…」
哀「論より証拠…やってみせてもらおうじゃない?あなたが頭の中で描いた空想のトリックを今ここで…」
横溝「?」
阿笠(コナン)「おお!望むところじゃ!今、怜花くんとコナンくんに手伝ってもらって再現しよう…」
貴「え、私も…?」
阿笠「ほ、本当に大丈夫か?」ボソッ
貴「大丈夫?」
コナン「大丈夫、俺を信じろ…100%成功する。ねぇ、お巡りさん!携帯電話とか持ってない?」
警官1「あぁ、持ってるけど…」
貴「すみません、その手袋…貸して頂いて構いませんか?」ニコ
警官2「え、あ、どうぞ!//」
コナン(…どこ行ってもモテやがるぜ…ムカつく)イライラ
新一に言われ、手袋を借りる私