第44章 大学教授殺人事件3
貴方side
阿笠「じゃ、じゃあまさか殺人」
横溝「ま、まってください。そうだとするとこれは、密室殺人って事になりますよ!」
登志子「み、密室殺人!?」
横溝警部は、登志子さんに不審な人物が会いに来なかったか尋ねる
登志子「お客はその人を含めて三、四人来ていたみたいですけど」
横溝「…」ジロ
阿笠「ああ、ワシか?ワシの知り合いが間違えて広田教授に自分のフロッピーを渡してしまったと言うんで、それを返してもらいに来ただけじゃ!じゃからきっとあのコンピューターの横に」
カタ、カタ
哀「なくなってるわよ、フロッピーディスク…すべてごっそり…」
阿笠「え?」
哀「この分じゃコンピューター内のデータも消されているかも…」
横溝「な、なんですか!?あの少女!?」
阿笠「あ、あの子も親戚の子でして…」
博士は哀を抱き上げコンピューターから離す
阿笠「とにかくワシは事件とは無関係!子供連れで人殺しに来るバカはおらんじゃろ?」
横溝「確かに」
コナン「おいまさか奴等がフロッピーを…」ボソッ
哀「考えられるわね・・・あの薬のデータを入れたフロッピーが紛失した記録も、それと同じ時期に私が姉に郵便物を送り返した記録も組織に残ってるから…。
組織はとりあえずデータを回収しようとここに忍び込んだが、広田教授に見つかって撲殺した…悪くないわね」
コナン「いや、まだ断定は出来ない。まずは、今夜ここへ来た人の話を聞いてから…すべてはそれからだ!」
横溝警部は客の名前を登志子さんに聞くも、正巳さんの教え子としか分からないらしい
コナン「あれぇー、なんか光ってるよ、この電話」
横溝「え?」
コナン「これ、留守番電話っていうんでしょ?これを聞けば何か分かるかもしれないね!」
横溝警部は留守番電話を再生する
《13件です》
横溝「じゅ、13件…?」
《ピー、もし…し、白倉です…広田先生?約束今晩でした…よね?》
横溝「この白倉とは?」
登志子「白倉さんは会った事があります、まだ若い方で」