第43章 大学教授殺人事件2
貴方side
コナン「ッ!?この部屋の合鍵は!?」
登志子「え?そんな物ないけど…」
コナン「じゃあ、博士!このドアぶち破るの手伝ってくれ!」
阿笠「なに!?」
登志子「ちょ、ちょっと…」
ドカッ、バンッッ!
貴・阿笠・哀「!?」
登志子「きゃぁぁあ!」
部屋の中には本棚の下敷きになって死んでいる正巳さんの姿があった
☆☆
警察が到着し現場検証が始まる
阿笠「事故、ですか?」
横溝「ええ、まだはっきりとは言えませんが…」
今回は埼玉県警の横溝警部という人が現場に来た
検死官「横溝さん!死因はどーやら、この置き物によるものかと…おそらく転倒した時に…」
横溝「やはりそうですか…」
阿笠「転倒したとは…?」
横溝「つまりこうですよ…死んだ広田正巳さんは本棚の上の方に載っていた何かを取ろうとして棚に足を掛け、バランスを崩し、本棚ごと倒れ込み、先に棚から落ちたあの置き物に後頭部を強打し死に至ったんです!」
阿笠「…」
横溝「その証拠に、この部屋のドアにもドア上に並んだ窓にも、しっかりと鍵が掛かってました!そしてたった一つしかないこの部屋の鍵は、本と共に部屋に散乱していたノートの下に…」
阿笠「なるほど…広田教授本人が鍵を掛け、その後事故で亡くなったとしか考えられんという事じゃな?」
横溝「ええ…これはどう見ても…」
コナン「誰かに殺されたかもしれないよ…」
横溝「え?」
横溝はコナンに目を向ける
コナン「事故に見せかけてね」
横溝「君は確か、毛利さんの所の…」
阿笠「ワシの親戚の子でして…」
横溝「…?そちらの君も親戚の人?」
貴「私は、そこの博士と一緒に住んでる星川怜花です、小五郎さん家にはよく遊びに行きます」
そしてコナンは事故じゃない発言をする
コナン「ホラ、見てよこの電話。床に落ちてるでしょ?」
阿笠「それならきっとその電話台が本棚と一緒に倒れたからじゃあ…」
コナン「だったらなんで受話器が外れてねーんだ?
電話をひっくり返し、上に本を被せて偽装してるけど…これは誰かが作為的に部屋を散らかした跡…」