第41章 黒の組織から来た女2
貴方side
コナン「じゃあ、組織の奴等は俺が小さくなったことを…」
哀「感謝して…あなたのデータは死亡確認に書き換えてあげたから。
非常に興味深い素材だから、生かしておいてあげたのよ。
組織に報告したら私の手元に来る前に殺される可能性が高いからね…まあ、データを書き換えたのが組織を裏切った私だと分かれば、再び疑い始めるかもしれないけど…」
コナン「う、裏切っただと!?」
……お姉さんか
哀「そうよ。試作段階のあの薬を勝手に人間に投与した事も組織に嫌気がさした理由の一つだけど、最も大きな原因は私の姉…」
コナン「姉…?」
哀「殺されたのよ…組織の仲間の手にかかってね…」
私達に話した事を、新一にも話す哀
哀「どこにも行くあてがなかった私の唯一の頼りはあなた…私と同じ状況に陥ったあなたなら、きっと理解してくれると思ったから…」
コナン「ふ…ふざけんな!人間を殺す毒を作ってた奴を、どう理解しろってんだ!?」
阿笠「お、おい!新一…」
コナン「分かってんのか!てめぇー!一歩間違えれば死んでいたかもしれないんだぞ!?」
哀「仕方ないじゃない、毒なんて…作るつもり…なかったもの…」
コナン「あんだと!?」
貴「新一」
大声を上げる幼馴染を、落ち着かせる
コナン「…っ……薬の考案者なら解毒剤を作れるんじゃねーのか?」
哀「薬のデータはすべて研究所内…あんな膨大なデータいちいち覚えてないわ!」
コナン「じゃあ教えろよ、その研究所の場所を!」
哀「無駄よ…見て、三日前の夕刊…行っても何も残っちゃいないわ…」
哀が広げる夕刊には薬品会社炎上!と書かれている
コナン「…」
哀「私の口からその会社の事がバレるのを恐れて、組織が先に手を打ったのよ…組織は血眼になって私を探してるでしょうね……どうする?厄介者の私をここから追い出す?」
コナン「バーロ、お前の事がバレたら俺の事がバレるのも時間の問題…怜花と博士には悪いが嫌でもこのまま、ここで小学生しててもらうぜ…ヘタに外をうろつかれる方が迷惑だ…」
哀「あら、優しいのね…」
予想はしてたが、新一はかなりの警戒を哀に向けており先程から表情が怖い