第38章 小さい女の子
貴方side
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貴「ちょっと遅くなっちゃったなぁー…」
雨が降り続いてるある夜の出来事
喫茶店ポアロ、梓さんの勧誘にてアルバイトとして働き始めた私
今は終わって帰る所、少し時間が遅くなったから博士が心配してるだろうな…
すると…
貴「………?!」
新一の家の前に、何かが倒れていた
近くで見ると、小さな女の子
貴「君、大丈夫?!ねぇ!」
?「……うっ……っ」
息はあるみたいなので、急いで抱き締め家に運ぶ
☆☆
?side
?「……っ?……ここは」
貴「…目が覚めた?」
?「!?」
ずっと歩いてきた身体が冷たさから温かくなっており、目を覚ます
横には、見た目からして美人な女の人が私を見ていた
貴「君、新一の家の前で倒れてたんだよ。覚えてない?」
そうだ……私、組織から逃げてきて彼を訪ねてきて…
貴「これ、お粥作ってきたの。少し熱があるみたいだから…良かったら食べて?」
?「……何も、聞かないの」
貴「?」
?「あんな所で倒れてて不自然って思わないの、私を怪しまないの?」
貴「聞かない。貴方が話せる時に聞くよ、今は何か食べてほしい」
?「…」
この人は真っ直ぐで曇りがない瞳をしていた、まるでお姉ちゃんみたいに…
★★
貴方side
?「…やっぱり話すわ、私の事」
貴「え?」
何とかお粥を食べてくれしばらくしてたら、小さな声で自分の事を話す女の子
彼女は、新一が幼児化した原因の組織の一員らしい
しかもあの毒薬は、この子が作ってるとの事
しかしある日に、姉が組織に殺されてしまったらしく捕まりながらも新一が飲まされた毒薬を飲み同じく幼児化したらしい
以前組織として、死亡不明の新一に工藤家に捜査に2度来たらしい
その際に、新一の子供服が無くなってる事に気付き幼児化に気付いたらしい
同じく幼児化したのは良いが、宛もなく同じ境遇の新一を訪ねて来たみたいだ
一連の話しを聞き、私と博士は黙って聞いていた