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新一の幼馴染は最強美女

第34章 新一の謎解き1


貴方side

服部「今頃来て違うやと?俺の推理がまちごうてるっちゅうんか?」

新一「ああ、そうだ!お前が今言ったトリックは机上の空論、100%不可能だと言ってんだよ…」


服部「な、なんやとぉ!?」


目暮「言葉をはさむようだが、彼の推理した密室トリックは完璧だよ!
まず、針付きのテグスの針の付いてないほうの先をセロハンテープでキーホルダーに固定し針の付いている方をズボンのポケットの内側から通す。
そして、その両端を持って部屋の外に出て鍵を掛け、針の方をひっぱれば鍵は自動的にポケットに収まり、さらにひっぱればテグスがテープから外れそれを巻き取れば証拠もなくなり密室ができる寸法だ!」


新一「本当に鍵が入ってるんですか?」

目暮「ああ…」


新一「確か鍵は、被害者のズボンの二重ポケットの中に入っていたと聞きましたが…」

服部「当たり前や!俺は二重ポケットの中にテグスを通したんやからな!嘘やと思うんならよう見とけ!ほら、このズボンの…二重……な!?」

二重ポケットの中には入っていなかった



服部「そんなアホな!確かに俺は二重ポケットの中にテグスを通したはずや!」

新一「鍵を入れた時に警部が座ってたからだよ!」

服部「な、なんやて!?」


座っていた状態からは折れ曲がってしまい二重ポケットに届く前にテグスが切れテープから外れてしまうそうだ



新一「犯人はあらかじめ被害者のズボンの二重ポケットに鍵を入れてたんだよ!キーホルダーの分かれ目にテープを貼り隙間を作り、あたかもトリックで入れたかのように見せかけるためにな!」

服部「ほな、おれが和室で見つけたこの針付きのテグスはなんなんや?」


新一「それも犯人が仕掛けた罠だ。利光さんに罪を着せるために、その証拠に利光さんがどこにいてもいいように家の至る所にそれがあったからな」

服部「けど、あのジィさんは自分で犯行を認めたんやで?」


新一「犯人の仕掛けたワナにわざと乗っただけ…どういう理由があるかは知らないけどな…」

利光「ッ…」

利光さんの表情は歪んでいる


服部「ほんだら、どういうことやねん!」

新一「忘れたのか?被害者を発見した時、部屋にオペラがかかっていたのを…被害者の前に本が積まれていた事を…オペラはうめき声を歌声で消すため、本は苦痛で歪んでしまうかもしれない顔を隠す為…」
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