第32章 外交官殺人事件3
貴方side
部屋の窓にはすべて鍵がかかっており、扉の合鍵は2つだという
一つは公江さん.もう一つは
公江「主人が」
目暮「ご主人が!?」
公江「ええ、いつもはズボンのポケットに入れてましたが…」
目暮「ちょっと拝見しますよ(くそっ、ズボンがパンパンだな…)ん?」
全「な!?」
目暮「ば、ばかな!?」
ズボンのポケットを探ると鍵が落ちる
小五郎「え?何が?」
服部「わからんのか?俺等が入った時、この書斎の鍵は掛かってたんやで!つまり犯人が犯行後に鍵を掛けて出ていったちゅう事や!1つは俺等と書斎に入った奥さんが持っていて、もう1つは被害者のズボンの二重ポケットの中にあったっちゅう事は…これは立派な不可能犯罪!密室殺人ちゅう事や!」
全「み、密室殺人!?」
小五郎「そ、そんなバカな…」
服部(…やっぱり、思ってたとおりや…最近新聞に載ってたこのおっさんの推理はこのおっさんのもんやない、工藤新一や!すべてアイツが解いてたんや!密かに連絡をとって助言してもろてたんや、そしてたぶん今回も…フン、どっちが先に解くか、勝負といこか!工藤新一!)
コナン(あー、気分わりー…耳鳴りまでしてきやがった…)
…新一の奴、風邪で頭が周ってないのかも
目暮警部は執事と貴善、幸子、被害者の父である利光にアリバイを聞く
服部(被害者に近づけたのは執事と奥さんを除くあの三人という事か…)
目暮「それにしても、すごい数のCDですな」
執事「はい、旦那樣はクラッシックがお好きでしたので」
警察「警部!この本どうします?」
目暮「放っておけ!」
警察「警部!被害者の持っていた鍵に妙な物が!」
目暮「なに!?」
警察「ほら、キーホルダーが2つに割れて中に」
目暮「セ、セロハンテープ!?」
服部(なんや?真ん中にある細い1本の隙間は…)
コナン「ゴホゴホ!」
蘭「大丈夫?コナンくん?」
服部「ッ!?(待てよ、もしかしたら…)」
何となく、服部って新一に似てる…
服部(死体の前に積まれた本の山…それに現場になぜかかかっていたオペラ…鍵に付いてたセロハンテープ、その中間に残された謎の空間……ッ!?そしてこのドアの下の隙間…そうか!分かった!密室のトリックが!そして…犯人が……)