第30章 外交官殺人事件1
貴方side
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辻村宅
執事「お帰りなさいませ、奥様…」
公江「主人は?」
執事「はい…たぶんまだ、二階の書斎におられるかと……この方々は?」
小五郎「あ、我々はその…」
公江「古い友人の毛利さんですよ」
執事「では何かお出ししましょうか?」
公江「ええ…」
幸子「あ、お義母樣!」
公江「!?」
息子.貴善の恋人、幸子
公江「あ、あなたどうしてここへ?」
貴善「俺が呼んだんだ。親父が幸子に会ってくれねーから、無理矢理おしかけさせたんだよ!」
幸子「あら、お義母樣のお知り合いの方ですか?」
公江「あなたに関係ございませんわ!それに、あなたにお義母樣なんて呼ばれる筋合いはありません!立場をわきまえなさい!」
幸子「す、すみません…」
名前達は書斎に向かう
☆☆
コンコン
公江「あなた!いらっしゃいましたよ!あなた?変ねー…いないのかしら?」
ガチャ
公江さんは鞄から鍵を取りだし開ける、部屋には音楽が流れていた
公江「なんだ、いるじゃないの…」
服部「オペラか…」
公江は椅子に座りうたた寝している夫、勲に近づく
公江「ちょっと、あなた!起きてくださいよ!あなた!あな…」
グラッ
ドサッ
全「ッ!?」
公江「あ、あなた!?」
公江が体を揺らした瞬間、勲は椅子から崩れ落ちた
公江「あなた!しっかりして!あなた!?」
服部「あかん、もう死んでるで…」
公江「そ、そんな…」
執事「お、奥様…どうかなさいましたか?」
貴善「お、親父?」
入口にみんなが集まる
小五郎「!?入るな!警察が来るまで、この書斎に入っちゃいかん!」
利光「い、いったい何が…」
小五郎「亡くなったんですよ、この家のご主人…辻村勲さんがね…」
貴善「な、なんだって!?」
死体に近づく私とコナン
貴「死体はまだあったかいね…」
コナン「それに唇が紫色に変色し始めている…」
貴「……?髪の毛の生え際に小さな赤い点が」
コナン「ま、まさか…あ」
周りを見渡すと机の下に小さな針を見つける