第3章 萩原救済編2
萩原side
誠司さんは警察署の長官を務めてる、学生時代によくお世話になりあの陣平ちゃんも慕っていた程
俺達にとって憧れの人でもある
そんな学生時代に、誠司さんが時々娘さんを連れてくる時がありその時の子がこの子
萩原「…そっか、誠司さんの娘さんか。大きくなっちゃて、一瞬分からなかったよー」
貴「??」
萩原「…君が6歳頃の時に会ったんだけど、覚えてない?一緒に教習所に来たよ?」
貴「……………………あ!」
どうやら思い出したらしい、そんな彼女の手を握りながら部下達に伝える
萩原「この子避難場所まで送ってくるから、外で休んできていいよ。爆弾処理は終わったし」
部下「はい!」
そう話しながら怜花ちゃんを連れ避難場所に歩き始める
萩原「でもビックリだなぁー、いきなり現れたからさ」
貴「あ、う、ごめんなさい…」
萩原「!…怒ってないから泣かないで?………そうだ!陣平ちゃんも外に居るから会って行きなよ」
貴「……陣平…ちゃん……?」
他愛のない話をしながら歩いていた時だった
ドガアアアンッ!!
萩原「!?」
貴「きゃっ」
突如大きな音を立て爆発した、しかも先程まで自分が居た場所だ
……何で、解体はしたはずなのに…………!まさか、遠隔制御装置が付いてたのか?犯人がタイマーを動かした…
爆弾の新たな仕掛けに気付き思った、あのままあの場所で休んでたら確実に死んでいた
そう思ったら冷汗が止まらなかった
貴「あ、爆発…」
萩原「…大丈夫だよ、急いで外に行こうか」
軽く震える彼女をだっこしながら外に居る陣平ちゃんの所に向う
☆☆
松田side
松田「萩原ー!!」
別の爆弾処理を済ませた俺は、もう1つの爆弾処理担当をしている同期で親友の萩原の場所に着く
けど、聞こえたのは親友が居る20階が爆発したという事
……嘘だろ、あの馬鹿っ
巻き込まれたんだと思った俺は俯いていた
すると…
萩原「おーい!陣平ちゃんー!」
松田「…!萩原!?お前、無事だったのか!?」
萩原「何とかねー、と言ってもこの子が居なかったらある意味死んでかも」