第25章 過保護な幼馴染
諸伏side
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ガチャ
降谷「あ、怜花。久しぶり」
貴「久しぶりです!」
次の日、俺は零の家で怜花ちゃんを待っていた
何でも話しがあるとかで、俺達に連絡が来た
丁度休みの零と一緒に待ってると彼女が訪れる
降谷「…それにしても、約束してた時間より遅かったね」
貴「え…あー……時間前に出たんですが何か、何度か声を掛けられて」
降谷「!?声を、掛けられた?」
諸伏「……!ねぇ、名刺凄くない?モデル事務所ばっかり」
貴「あ、それです。何か、いつも声掛けられるんですよね…何でだろ…」
降・諸(…もしかして、自分が美人だって自覚してないのか…)
初めて会って以来、日に日に怜花ちゃんは美人になっていく
モデルも簡単に務まるような体型で、17とは思えない大人っぽさがあり…それはスカウトされてもおかしくはないと思う
本人自身自覚してないのは、彼女自身がかなりの天然だからだろう
☆☆
降谷「何!?怪しい奴等と会っただと!?」
貴「は、はい」
リビングに座りながら話しを聞いていた
以前幼馴染と遊園地に行き、黒ずくめの男達と会ったという事
貴「…以前、零さん達が潜入捜査で入ってる組織にちょっと似てたんで一応話しとこうかと」
降谷「その2人の名前は?特徴は?」
貴「名前は分からないです。えっと……1人が銀色で腰辺りまで長い髪の人で、もう1人は体型が太めでサングラスしてて、黒帽子を被ってました」
降・諸「!!」
特徴を聞いて俺達は、すぐにわかってしまう
間違えなく、その2人組は…
降谷「……ジンに、ウォッカだな」
貴「え?」
降谷「アイツ等と接触はしてないだろうな!?」
貴「え!?あ、はい…怪しかったんで…」
降谷「なら良い。けど、今後そういう怪しい奴等を見ても絶対に近づくな!」
貴「え、あ」
降谷「良いな…?」ニコ…
貴「ひっ……は、はい…」泣
諸伏「ゼロ、顔怖いから。怯えてる」
怜花ちゃんの肩を掴みながら話す幼馴染の表情は黒くて怖い、涙目の彼女を庇うべく間に入る
彼女に関しては、誰よりも過保護だもんな…
…にしても、アイツ等なんで遊園地なんかに…