第20章 ジェットコースター殺人事件2
貴方side
数分後、警察が到着する
目暮「おおー!怜花くんに、工藤君じゃないか!」
新一「お久しぶりです、目暮警部」
貴「お久しぶりです」
顔見知りの目暮警部、そして…
松田「よ、怜花」
貴「!?じ、陣平さん!?何でここに」
強行犯係の陣平さんが付き添いで居た
松田「俺だって来るつもりなかったけど、来る予定の高木が来れなくなって…非番の俺が呼ばれたんだよ。ったく、人使い粗いよな」
目暮「……何か、言ったかね?」ニコ
松田「……別に」フイ
黒い笑みの目暮警部に、焦りながら視線を逸す陣平さん
目暮「じゃあ、工藤君。詳しく話し聞かせてくれるかね?」
新一「はい」
謎解きは新一の方が得意な為、私は蘭を連れ一緒に近くのベンチに座る
新一なら、殺人事件をすぐに解決するだろう
松田「…おい、頬に血が付いてるぞ。怪我したのか?」
貴「え?……あ、多分死んだ男の人の血かも」
松田「ほら、使えよ。そっちの子も涙拭きな」
貴「ありがとうございます」
蘭「!…あ、ありがとうございます」
スーツに入れていたハンカチを渡してくれる陣平さん、蘭の分も渡してくれる
いつもはぶっきらぼうだが、こういう所で優しい性格が出ている人
……でも、ハンカチ何枚持ってんだろ
少し離れたところで新一の推理を聞く
貴(もう、終わるな…)
新一「ジェットコースターにでも乗ってないかぎり…涙は横には流れないんですよ…」
新一の言葉に犯人だったひとみさんという人は泣き叫びながら罪を認める
☆☆
蘭「くすん、くすん…」
貴「大丈夫?」
新一「おい、おい、もう泣くなよ…」
蘭「二人は、よく平気でいられるわね…グズッ」
貴「…まぁ、父の影響で現場には慣れてるというか、新一に付き添いした事もあるし」
新一「そうそう、バラバラ死体とか…」
貴「おいっ」
蘭「サイテー!」
新一「早く忘れた方がいいよ!ほら…よくある事だから」
蘭「ないわよ!こんなこと!」
新一「はは…………!悪い、先に帰ってくれ2人とも」
貴「え?ちょっ新一!!」
何かを見つけると、新一はどこかに走りだす