第19章 ジェットコースター殺人事件1
貴方side
新一「そうだっけ?」
貴「……嘘つき」ム
蘭「いいわよ!怜花と二人で行ってくるから!ナンパされても知らないんだから!」
新一「じ、冗談だよ!!怜花が行くなら俺も行くに決まってんだろ!明日の10時、トロピカルランドな!」
貴「うん」
蘭「忘れないでね!」
蘭と別れ、同じ行き先の私と新一は一緒に帰る
新一「…明日、迎えに行くからな」
貴「え?隣だし大丈夫だよ」
新一「関係ねぇから!現地まで一緒だからな!(町歩けば声掛けられるのに、相変わらず自覚ねぇし…)」
貴「う、うん」
有無を言わさない幼馴染の表情に、頷きながら家まで歩き始める
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翌日、トロピカルランド
ミステリーコースターの列にならぶ私達
新一「そんでよー、ホームズのすごい所っていうのはな、助手ワトソンに初めて会ったとき、握手しただけで彼が軍医でアフガンに行ってた事を見抜いてしまったんだ…こんな風にね」
女性「え?」
たまたま隣にいた女性の手を握る新一
新一「あなた、体操部に入っていますね?」
女性「ど、どうしてそれを!?」
蘭「!?」
新一「彼女の手のマメさ!女の人で指にあれだけマメのできる人は、鉄棒やってる人ぐらいだよ!」
蘭「でも、テニスやっててもマメぐらい…」
貴「さっき、あの人のスカートが風で捲れた時に見たんでしょ。段違い平行棒経験者の足の付け根にできる独特のアザ」
新一「そう!」
順番が来て、私は蘭と隣同士になり座る
貴「…蘭、大丈夫?」
蘭「う、うん…久々に乗ると怖く感じるかも」
貴「…じゃあ、私と手握ろ?そしたら怖さがなくなるかもよ」
蘭「!ありがと、怜花!」ニコ
新一(……羨ましいな、蘭の奴)
ジェットコースターは進みだし、そして勢いよく動く
蘭「っきゃぁぁぁ!」
貴(結構速いな…)
ピト
貴(?何、今頬に何か…………!?)
新一「なっ!?」
洞窟を抜け外に出た瞬間、何故か首から上がない血だらけの遺体があった
☆☆
数分後、ジェットコースターからおり警察が来るのを待っていた