第16章 同じようには 伊達救済編1
貴方side
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15歳、1月
蘭「もう2ケ月で高校生かぁ、怜花も勿論中学同様帝丹だよね?」
貴「うん、高校も空手部あったら一緒に入る?」
蘭「勿論よ!」
ある日の早朝、私と親友の毛利蘭は朝練をしに学校に歩いていた
もうすぐ卒業だが、2月いっぱいまでは部活をやるつもりで
貴「……あれ?」
蘭「?どうしたの?」
貴「伊達さーん!」
近くの交差点にて、止まってる2人組の内の1人は顔馴染みの伊達さんだった
伊達「!怜花か、久しぶりだな!」
?「知り合いですか?この子」
伊達「おう、誠司さんの娘さんだよ」
?「え!星川長官の」
貴「あの、星川怜花です。こっちは、親友の毛利蘭」
蘭「初めまして!……怜花のお父さん、知り合い多かったんだね。うちの父もお世話になったって言ってたし」
貴「あ、小五郎さんか」
伊達「(…小五郎……この子が毛利さんの娘さんか)…そりゃ、高校時代から面倒見のある人だったしな。高木?」
高木「ですね。俺は少しの間見てもらったけど本当に優しい人だったよ」
伊達さんと一緒に居た人は、高木渉刑事。
軽く聞くと、今まである事件にて張り込みで徹夜明けらしく今帰宅途中らしい
高木「そういえば、伊達さん。来月結婚するんですよね?」
貴「え!?結婚するんですか!?」
伊達「あ、ああ。写真あるが、見るか?」
貴・蘭「見ます!!」
彼女が居るというのは以前から聞いていたが、来月結婚とは…
スマホの写真を蘭と一緒に見る
蘭「綺麗な人」
伊達「ナタリーって言うんだ」
写真に釘付けで、気付くのが遅くなった
フラフラしたトラックが、こちらに向かってきてるのを
貴「……!!伊達さん危ない!!」
伊達「!?」
ドンッッッ
高木「伊達さん!!」
蘭「怜花!!」
こちらに向かってきたトラックに気付き、一番近くに居た伊達さんにタックルしながらギリギリ避ける
トラックは電柱にぶつかりながら止まる
伊達「っ……!怜花、大丈夫か!?」
貴「……何とか、ちょっと腕掠めちゃいましたが」
飛び込んで行った時に左腕を掠めたみたいで、血が出ていた