第15章 感謝とヤキモチ
降谷side
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翌朝、早く起き5人分の朝ご飯を作っていた
松田達のも仕方なくだ
貴「おはようございます!」
降谷「おはよう……って、早いな。まだ5時だぞ?」
貴「部活で朝練あるので」
部活…道着を持ってたから空手部か?
貴「手伝います!」
降谷「え、あ、えっと…じゃあ、出来たのを盛り付けてくれないか?」
貴「はい」
手を洗いながらテキパキと行動する彼女、家でも料理をしてるのだろう
降谷「……怜花」
貴「?」
降谷「…ヒロを、止めてくれてありがとう」
貴「!」
後からヒロから聞いたが、俺が駆けつけてくる足音を組織の追っ手と勘違いして自殺しようとしたらしい
もし彼女が止めてくれて居なかったら、大切な幼馴染は死んでいた
貴「死んでほしくなかったから、無我夢中で止めただけです」
降谷「けどそのおかげで助かったのは事実だよ、ありがとう。
今度何かヒロと一緒にお礼するから、考えてくれ」
貴「…じゃあ、料理教えて下さい!」
降谷「え?」
伝える内容にビックリ
貴「降谷さんとヒロさんの作る料理、すごく美味しいから私も作りたいんです」
降谷「……それで良いの?」
貴「はい」
キラキラ目を輝かせながら頷く怜花…………てか
降谷「…今、ヒロをなんて呼んだ?」
貴「?ヒロさん」
降谷「何であだ名呼び!?」
貴「だって、そう呼んでくれって言われたんで」
降谷「…」
いつの間にか自分より仲良くなってる幼馴染に、何故かムカついていた
今まで、こんな気持ちになんてならなかったのに
そのムカつきはわかっていた、だからこそ俺も提案する
降谷「……じゃあ、俺の事もあだ名か名前で呼んでくれ」
貴「え、えっと………じゃあ、零さん」
降谷「うん、これからはそう呼んで」
萩原「怜花ちゃん!俺も名前で呼んでね!」
降谷「!萩原、お前」
松田「降谷だけってのは気に入らねーから、俺の事も呼べ」
降谷「話しに割り込んでくるな!!」
諸伏「ゼロって意外とヤキモチ焼きだからなー、嫉妬した?」ニコ
降谷「元はと言えばお前が発端だろ!」
貴「??」
いつの間にか起きてきた3人にからかわれながら、朝ご飯を作るはめになる