第12章 諸伏救済編2
諸伏side
ライ「!おいっ」
貴「ダメっっ!!」
ガシッ
引き金を引こうとした矢先に、怜花ちゃんに拳銃ごと掴まれる
諸伏「離してくれ!君を、巻き込みたくないんだ!!だから俺は死ぬしかっ」
貴「死んだら降谷さんが悲しむでしょうが!!松田さん達も私もです!!悲しむ人が居るのにっ、大人のくせにそんな事も分からないんですか!?」
諸伏「!!」
剣幕な表情で声を荒げる彼女にビックリする
そして…
バンッ!
降谷「スコッチ!」
諸伏「………バーボン…?」
扉を開けて入ってきたのは組織の追っ手ではなく、仲間で幼馴染の零だった
貴「…降谷さん!」
降谷「!?……怜花!?どうして君が……」
彼女が居る事に同じく驚いている様子だ
ライ「…スコッチ、俺の拳銃を返せ」
降谷「!ライ…」
貴「…」ムッ
ライ「そう睨むな、殺す気はないと言っただろ。
俺の本職はFBI、お前らと同じだ」
降谷「!FBIだと!?」
諸伏「じゃあ、俺等と同じ潜入捜査…?」
ライ「ああ、本名は赤井秀一だ。スコッチは死亡したと組織のデータに書き換えておく、じゃあな」
拳銃を俺から奪いながら歩いていくライ
降谷「……全く、自殺しようとしてたなんてな」
諸伏「…ごめん、周りの人達に被害が及ぶなら自分がって思った。
けど、怜花ちゃんが必死に止めてくれたんだ」
降谷「!」
彼女が居なかったら、零を組織の奴等だと勘違いして引き金を引いていた所だった
貴「…あの、話してくれませんか。何で自殺しようとしたか、成り行き全て」
降・諸「…」
さっきの成り行きを見たら、それは当然の質問だ…けど、彼女を巻き込むには
貴「巻き込みたくないって思ってるなら殴りますよ」←
2人「!?」
貴「…私は、松田さん達同様降谷さんも諸伏さんも大切な存在です。
だからこそ、私が出来る事で2人を護ります!」
笑顔でそう伝えてくれた怜花ちゃんに驚愕、その目には真剣そのものだったから
降谷「………わかったよ、そこまで言われたら何も言えないよ」
諸伏「そうだな」
降谷「イチから話すよ、組織の事もね」