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PARADOXXX(ハイキュー)

第9章 chapter9


「まだいてよ」

「だめだよ蛍くん、汗でビチョビチョだもん。着替えないと風邪ひいちゃう、それにまだ次の試合があるじゃん!しっかりご飯食べて休んで」

人気のない階段で立ち止まる

「蛍くん」

ギュッと彼を抱きしめる

「ちょっと…僕すごい汗だか…

背伸びをしてそっと口付ける

「またあとでね」


私は蛍くんに背を向けて手を振り階段を登った





「…疲労回復したよ」





さぁ…後もう一試合


私は烏野の応援席に戻る


しばらくすると冴子姉さんやお兄さんが帰ってきた


「歩遅くなってごめん!どうだった?蛍とは会えた?」

冴子姉さんは初対面の私にも気さくに話しかけてくれる

「はい、会えました」

蛍くんカッコよかったな〜
ユニフォーム姿も汗かいてるのも何もかも…

思い出すだけで頬が赤くなる

「なになにー、その顔は!キッスの1つもしてやったのか〜やるねー!あんたの弟も」

そう言ってからかわれる

「蛍がキッス!」

お兄さんは複雑そうな顔をしている


次の試合は鴎台

はじめて見たけど、向こうに日向くらいの小柄な選手がいる

開始と同時に流れるようなトスから日向の速攻が決まる

沸く烏野応援団

でもすぐに向こうの小柄な選手に取り返される

怒涛の展開

蛍くんのブロックも決まる

カッコいいと叫び出したくなる

超攻撃型チームの烏野にあって冷静な守備の要
私だけじゃなくて、会場全体が蛍くんのことを
そう思ってる

お兄さんもそれを察してか、しきりにアレはオレの弟!
とアピールしている
やっぱり仲良し兄弟じゃん



必死の猛追を見せる烏野
でもあの小柄な人日向より上手い
スパイクだけじゃなくてトスもサーブも全部…
ブロックにも蛍くんより大きい人がいる
そして日向の囮に釣られないブロッカーも

かなり厳しい試合になる…
祈るように応援するが1セット目は落としてしまった

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