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PARADOXXX(ハイキュー)

第8章 chapter8


ー月島side


辛い思いをするなら、恋なんていらない

そう思ってたけど

この甘い気持ちは僕に力をくれる

以前より落ち着いてる

集中してる

ボールがよく見える



片づけを終えて帰り支度をする

今日は歩と会う約束

自然と早足になる

先に部室から出ていた山口が口を開く


「ねぇ、なんか騒がしくない?」


確かに色んな人のっていうかほぼ聞き覚えがある人達の

叫び声や奇声が聞こえる気がする

と、そのうちハッキリした言葉になる


「ツーキーシーマー!!!」


こっちに向かって全力疾走してくる澤村さんと菅原さん



え?ボク?ボクがなに?


「え?ボクの名前呼びました?」


「呼んだわ!お前コラ!許さん!」

「チクショーお前に先を越されるとは!
興味ないですみたいな顔してちゃっかり!」

澤村さんと菅原さんが怒ってる
いったい僕が何したって言うのさ


「いや、何の話ですか」


「彼女!死ぬほど美人の彼女が校門で待ってたぞ!」


「え?歩が?」


「歩ちゃんって言うのか、くそ!可愛い名前だ!
っておい!月島!俺ら置いてくなよ!」

僕は驚いて校門に向かって走り出した。




うわ…本当にいるし

青城の制服着て、歩が烏野にいる

てか何で日向とそんな昔から知り合いみたいな感じで

盛り上がってるわけ?

「歩 なんでここにいるの?来るなら言ってよ
びっくりするから」

「いや、ちょっと驚かせようかなと…ごめんね」

「いいけど…この人たち厄介だから」

「誰が厄介だ!」

「そーだそーだ!」

後から追いついてきた先輩たちが口々に言う

「帰ろ」

歩の手を掴んで歩き出す

「月島、集合」

澤村さんが低い声で言う

あ、これ澤村さんの本気のやつ

僕は立ち止まって振り返った

「ちょっと話を聞かせてもらおうかな」
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