第6章 chapter6
-歩side
家に戻り ベッドに仰向けに倒れる
今日あったことは全て夢なのかと思うほど
いろんなことがありすぎた
目を閉じると月島くんの顔が浮かんできて身体が熱くて
恥ずかしくて顔を抑えて、ワー!と叫んだ
私、好きな人が欲しくてたまらない的なこと言ってたよね
恥ずかしすぎる無理すぎる
でも胸の中は嬉しさでいっぱい…というわけにはいかなかった
国見… 確かに怖かったし許せないけど あんな顔…
あんなことさせてしまった きっと部活はやめるだろう
それは何だかモヤモヤする
合宿での国見を見ていたし、部のためにも必要な人材
こんなことで終わってほしくない
私は携帯を取り出し、メッセージを打ち始めた