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PARADOXXX(ハイキュー)

第5章 chapter5


数日後橘の俺を見る目が変わった気がした

それはアイツが本を読んだサイン

俺は決心した





部活が終わり橘が1人でマネージャー日誌を書いている

俺は適当な理由をつけてみんなが帰るのを待ち

女子マネージャーの部室に入る

部室の中は右の壁際に沿ってロッカー
奥にデスクが一台 俺に背を向けて日誌を書く橘

「よぉ」

声をかけると彼女は手を止め振り返った

「ねぇ国見 あの本は一体なんなの?国見っぽくないんだけど」

「は?何が?」

橘は口ごもる

「あれが今の俺の頭の中身だよ 失望した?」

「いや、そんなことは…」

ガタッと彼女が突然立ち上がったせいで
椅子が大きな音を立てて倒れた


その本の内容は
片想いの女が自分のものにならないと思った男が、彼女を凌辱して凌辱して自分なしではいられない体にする そんな話


「橘…お前が好きだ 俺を選んで」








でなければめちゃくちゃにしてしまう





彼女は驚いた顔をして、それから少し困って
「ありがとう、でもごめん」




そう言った




分かってた




分かってたけど…


「言ったよね 俺の頭の中身」




プツリ




何かが俺の中で切れた
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