第5章 chapter5
ハァ ハァ ハァ
走った
とりあえず走った
今俺が見たものは何?
言い争うような声が聞こえて様子を見に行ったら
そこには及川さんと橘がいた
そして突然激しいキスを…
橘は抵抗していたから同意じゃなかったと思う
助けに入れば良かった
でも出来なかった
俺もアイツをあんな風にしたいと思ってしまったから
涙を浮かべて抵抗するアイツに欲情した
めちゃくちゃにしてやりたい
俺のものにならないなら
家に帰って机の上を見ると橘から借りた本
この本を貸し借りするやりとりも終わりになるかもしれない
俺は多分最後になるであろう本を借りた本と同じ袋に入れた