第4章 chapter4
「本好きなの?」
「うん、寝る前に読むのが日課なんだけど、少しだけって思うのに面白いとつい朝になっちゃう。人のオススメ読むのも好きだから、よかったらまた教えて」
「じゃあ今度 ボクのうちに取りに来る?」
ねぇ なんなの 私を殺しにきたの 勉強ヅルなのに
期待しちゃうよ…
夕方になり図書館の前で別れる
「ありがとう わざわざ」
「ううん、楽しかった じゃ…
「それさぁ 今日履いてる靴 いつもそれ?」
私の今日の靴はぺったんこのローファー
「あ、これ?私背が高いからヒール履いたらその辺の男の子より高くなっちゃうし、無意識かな いつもこれ」
「次は好きなの履いてきなよ ボクより高くなるわけないデショ じゃあね」
そう言って月島くんはバスに乗りこんだ
私の方を振り返ったかは知らない
見ることができなかった
次はって言ったよね ねぇ 私期待してもいいの?
そう思ったら嬉しくて嬉しくて涙が溢れて 見られたら困るから
バスに背を向けた