第4章 chapter4
!!!!!
ベッドに寝転んでいた私は素早く起き上がり正座
ま、間違い電話だろうか
震える手で通話ボタンを押す
「も、もしもし」
「あ、ボク月島 今大丈夫?」
「大丈夫です!どうしました?」
「何で敬語なの 同い年デショ」
「いやなんかもう、突然で…ちょっとびっくりして」
「ああ 突然ごめんね あのさ、そっちの高校ってさ
授業どのくらい進んでるの?」
は?え?これは何の電話なんだろうか…
私が返答に困っていると
「ボク進学希望なんだけど 部活で塾にも行けないし、進学校ってどうしてるんだろうなって思って テスト範囲とか参考にしたいんだけど ノートとか見せてもらえる?」
「よろこんで!!!!」
違う違う!返事おかしいよね!居酒屋だよね!
「クスッ じゃあ次の日曜練習オフだから そっちの近くの
図書館で 場所また教えて」
ナニガオコッタノ
え、でもこれはデートじゃないよね?金ヅルみたいな
金じゃないけど勉強ヅル?
勉強ヅルって何?思考回路はショート寸前
あの日体育館で聞いた低くて甘い声
私を貫いたあの声が耳元で…
会話の内容はほぼ理解できなかったけど
日曜日に会えるという事実だけはハッキリと分かった