第4章 chapter4
月島くん
そう登録された電話帳
見ているだけで鼓動が速くなる
あの日私の心を貫いた名前も知らなかったあなたの
連絡先を知ることができるなんて
これは夢なのかな?
でも連絡先だけでは満足出来なくて
あなたが欲しくて
でもこの気持ちをどうすればいいか分からなくて
毎日メッセージを作っては削除ボタンを押す
「ああ 死ぬほどかっこよかった」
合宿中、近くで見た月島くんは思ったより背が高くて
キレイな顔で素敵な声で直視できないほど眩しかった
マネージャーの仕事だけはきちんとやる!と決めた根性だけで
煩悩を抑え込んでたけど 胸が潰れてしまうほどドキドキした
そんなことを考えながら 今日も送ることのないメッセージを打つ
とその時
♪♪〜
携帯の画面には
『月島くん』