第1章 例のあの部屋シリーズ① 不死川兄弟の場合
「動きにくいなら、膝を掴め」
兄のアドバイスにがっちりと膝を掴むと、なるほど、格段に動きやすくなった。腰を振るリズムは早まり、肉と肉がぶつかるリズムが軽快になる。
「本当だ!凄いよ、兄貴ぃ!」
玄弥が膝を固定したので、実弥は足から手を離し、背後からの胸を掴んだ。
「あふぅっ!!??」
我慢していた声が漏れてしまう。
乳房を揉み、乳首を軽くつねる度にが弓ぞりに震える。
「これが好きなのかァ?でも俺も弱点は見つけたからな」
乳首を指で弾くと、つい中を締め付けてしまい、結果的に玄弥が嬌声をあげる。これが愉快でたまらない様子だった。
「玄弥、もう少し上だァ。そっちの方向を意識して突き上げろ」
再び兄のアドバイスに従い、前後に擦りつつ、上向きを意識する。
「嫌っ!?やだっ……」
明らかにの反応が変わった。中は更にキツく締まり、奥から更に大量の愛液が溢れてくる。
お互い、限界は近かった。
「いいぞ、上手だ。そのまま突き抜けろ」
実弥が力強く乳房を揉みしだくと、玄弥のリズムも激しくなる。
「いやっ、イクっ………いやぁぁ!」
先に達してしまったのはだった。体がくねり、中が痙攣する。その新しい刺激に、玄弥も限界に達する。
「待って、中、中はやめて……!!」
まだ小刻みに震える体で懇願するが、玄弥には届いてもなければそもそもその意味もわからない。
ただ本能のまま、一際奥の奥、子宮が圧迫される程の最深部まで深く強く何度か打ちつけて後に、ドクドクとその全てを注ぎこんだ。
「あーあ、中で出しちまったのかよォ」
言葉とは裏腹に実弥は怒ってはいない様子だった。放心状態の玄弥の肩を叩くと、ちょっと座って休んでろとばかりに視線で合図した。
言われるがまま、布団の隅に座り込む。正気に戻るにはもう少しかかりそうだ。
「本当はもっと3人で遊びたかったんだけどよォ、テメェはそこで休んで見てろ」
「!?」
その言葉に思わず上体を起こすが、力が入らない。
立つのは諦めたが、力を振り絞って実弥を睨みつけた。
「…」
自らの服を手早く脱ぐと、一瞬で真っ裸になった実弥は、の体をぐっと引き寄せた。