第1章 例のあの部屋シリーズ① 不死川兄弟の場合
そのくらい、普通の隊士にとって柱とは畏敬の対象でもあった。
何も言えないので上目遣いに玄弥を見る。
切れ長の目に明るい茶色の瞳が妖艶に覗きこみ、自分のモノを咥えた姿が目に飛び込んでくると、その色気に玄弥は堪えきれないよう辛さを感じる。ううっと小さく呻くが、誰にも気付かれない様に呼吸を整えた。
突然が腰を引っ張られたかと思うと、背中を強く押される。たまらず手を玄弥から離し、咄嗟に床に手を着くと再び四つん這いの格好になった。
「玄弥、しっかり支えておけよォ」
ジュル…
そんな音がしたかと思うと考えるよりも先に下半身が跳ねた。
ジュル…クチャ…
粘度の高い音が聞こえてくる。
(何これ!もしかして…舐められて……!?)
吸い付き、割れ目をなぞり、舌先が入り、また吸われる。
こんな事をされたのは初めてだ。
さっきまで一定のリズムで刻んでいた口淫も乱れだし、強く弱く、時に生暖かい吐息が絡まった。
堪らないのは玄弥の方だ。
「ちょ、兄貴、や、やめ、俺もう」
その声を聞いて実弥はいったん行為を止めると、の横に座り、わざと聞こえるようなジュルリと舌なめずりをする。
「気持ちいいか?」
玄弥はとても辛そうな顔をして首を縦にふる。最早「御する」だけで、精一杯のようだった。
「じゃあ、これはどうだぁ?」
おもむろに人差し指をの中へズブリと埋め込んだ。
「ん゛ん゛っっ!!」
今までとは比べものにならない質量と快感が下半身を貫く。
実弥が指をゆっくりと動かし、中でくにくにと動かす度には腰を振り喘ぐ。その姿は膝立ちで上から眺める玄弥に視覚としての妖艶な色気となって襲い来る。
「テメェら、まだこれ1本だぞ?どちらが先に果てるか見ものだなァ?」
中指を入れると、が一際大きく跳ねた。もう自分で動くのも無理なようで、小さく震え、何かを必死に堪えているのがわかる。
ナカで人差し指と中指を交互に動かすと、腰を振り足をじたばたと動かし始めた。
「やめ、違、やめるな…」
限界が近いのか、玄弥は今度は自らの腕での頭を前後に動かし始める。どんどん口の中で膨張していくのがわかった。
喉の奥まで突いてくるので苦しくてたまらないのに、下半身の快感も比例して大きくなる。