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【鬼滅の刃】杏の枝 ♦ 短編 / R18 ♦

第1章 例のあの部屋シリーズ① 不死川兄弟の場合


抑えている手とは反対の手での顎を掴む。ごつごつとした大きな手で頬を挟まれると、思わず口が開いてしまう。そこに人差し指を咥えさせられる。

「おっと、噛むなよォ?」

言われなくてもそんな事は恐ろしくて出来やしない。わかって言っているのだ、この男は。

「いいか、よく見ろォ。俺の弟の初めてを頂けるんだからなァ」

何も経験がない訳じゃない。でも経験豊富な訳でもない。こんなサイズのモノは見た事がなかった。

「いいかァ、根元から綺麗に舐めあげろ。先っぽまで大切にしろよォ」

「ふぁ、ふぁい」

「ちょ、や、」

狼狽える玄弥をよそに、人差し指を抜かれるとその唇で玄弥の竿の根元に唇を落とす。

(今は何も考えるな……この部屋から出る事だけを…)

自分の心を殺す事には慣れている。今回も出来るはずだ。泣くな。

根元から先を舌先でチロチロと、幼い子が飴を大切に舐めるかのように、丁寧に丁寧に舐め上げる。

「………!?」

感じた事のない、頭が痺れる様な快感が玄弥を襲い始める。恐怖さえ感じるような快感だった。

ソレが大きくなるのに時間はかからなかった。

「ほう、既に剥けてるとはなァ。そろそろ頃合だ、咥えろ」

心を殺してしまえば辛くはないはずなのに。目に浮かぶ涙を落としてはいけない。それは行為以上の屈辱を悟らせてしまう事になる。だからは返事をせずに、そのまま咥えこんだ。

「あっ、だ、や、やめ…」

玄弥から嬌声が漏れる。

ゆっくり咥えても、半分ちょっとしか収まらない。仕方がないので、根元の方には手を添え、ゆっくりと動きだす。

「知ってるじゃねぇかァ?俺もそろそろ楽しませてもらうぜ」

膝立ちしているの隊服のベルトをさっと外し、ズボンを股引きごとずり下ろす。一瞬での雪の様に白く丸い尻が丸見えになる。

「んっ!?……んぐっ」

「おっと…誰が止めていいって言ったかァ?」

突然の羞恥に振り向こうとしたの顔を再び玄弥の方へ押し付ける。

「玄弥……お前自分で支えてろ」

「えっ!?あっ…」

単調なリズムで刻まれる快感の律動に、つい反応が遅れてしまう。
兄に言われるがまま、の頭を支える。

「こ、こうか…?大丈夫か?」

玄弥が聞いても答えられない。止めるとまた何を言われるかわからない。
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