• テキストサイズ

【鬼滅の刃】杏の枝 ♦ 短編 / R18 ♦

第1章 例のあの部屋シリーズ① 不死川兄弟の場合



「だよなァ?じゃあ問題ねェ」

(ちょ!そういう意味じゃ……!)

別に玄弥が嫌いじゃないという意味であって、だからと了承した訳でもないのに。

(助けて、師匠…!)

届かない事はわかっていても、つい心に義勇を思い浮かべる。そうすると少し勇気が湧く気がするのだ。

だが勇気は湧いても実力が埋まる訳ではない。

再び見えない様なスピードでいなされると、四つん這いの姿勢で首根っこを押さえつけられた。

「玄弥、服を脱げ」

「で、でも兄貴、俺は」

「いいからやれ」

それでも動くのを躊躇っている様子の玄弥にまた舌打ちをすると、を抑えている手に力を込め、耳元で囁いた。

「お前が脱がせろ。ベルトを外せ」

あまりの展開に判断が追いつかない。体が動かない。きっと玄弥も同じなのだろう。

「いいか、2度は言わねェ…やれ」

(従わないと殺される)

実際は隊士同士の私闘はご法度で、その様な愚行を柱が起こすはずもない。それは頭ではわかっているのに、心が、本能が、あまりの圧倒的存在感に打ちのめされ、そう思ってしまうのだ。

「は、はい」

「まずはベルトを外してズボンを下ろせェ」

「ひぃっ!」

玄弥の方が小さく悲鳴をあげる。首根っこを抑えられたまま膝立ちすると、は玄弥のベルトを外し始めた。

カチャカチャという無機質な音が、何も無い部屋に響きわたり、ズボンが脱がされる。

「ひぃぃ…」

いたたまれず、玄弥は両手で顔を隠したが、実弥は気にもしない。

「玄弥…テメェは猿股かよ。男は黙って褌だろ」

「い、いや、こっちの方が動きやすくて…」

(律儀に答えてる場合じゃないでしょ!!)

思わず突っ込んでしまう。勿論、心の中でだが。

「何してる?早くそれも脱がせろよォ」

「ひっ…、は、はい」

恐る恐る猿股をずり下げると、玄弥の局部が露わになった。
生え揃ったばかりの様な薄い茂みと、その体躯に恥じない大きさの局部が眼前に迫り、思わず目をそらす。

それに気付いたのか、実弥はぐっと手に力を当て、ぐりっとの顔をそこに押し付けた。ひゃっと玄弥小さな悲鳴が聞こえる。

「ちょ、ま、待って兄貴、お…」

頬に玄弥のそれがひんやりと張り付いているのがわかる。

「ほら、咥えろ」

「む、」

「無理じゃねぇだろォ?」
/ 25ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp