第2章 例のあの部屋シリーズ② 冨岡義勇の場合
薄桜色の乳首を軽く指ではじくと、義勇の体がピクリとはねた。
「……入れたい。ああ、入れたい!」
潤んだ瞳が敵意にも近い眼差しを向けてこちらを見ているのがわかった。背筋がまたゾクゾクと疼きはじめる。
「正解」
その直後、は今度は先端をあてがうと焦らす事なく、ゆっくりと義勇の魔羅を飲み込み始めた。
先端が入ったところで、きゅっと締め付ける。
(やだ…大きい…)
パンパンの膨らんだ義勇のものが想像以上に大きくて、ナカの粘膜がぴったりと彼自身に密着する。見えていない彼の男根の形がまるでわかるように、ぴったりと密着して入っていくのがわかった。
「あう、う、あ…!」
義勇が我慢出来ずに声を漏らす。とっさに自分の左手で口を塞ごうとしたので、はその手を自分で押さえつけた。
「だーめ…我慢しないで、声を出してみて」
それがよっぽど嫌なのか、今度は上腕の途中までしかない右腕で自分の口を押えようとしていた。
全身が造形美の象徴の様な義勇の、唯一欠けた右腕で必死に口を押えようとしているのに届かず、こちらが腰を沈め動かすたびに、嬌声を漏らすその姿は、今までに見たことがないぐらい官能的で、そして美しくすらあった。
思わず数秒見とれてしまう。
「や、、やめ…」
「また、それ言うの?まだ半分も入ってないのに」
首を小さく振り、ようやく届いた右腕の先端を顔を隠すようにあてがっていた。
(少し意地悪するぐらい……許されるわよね)
残り半分の陰茎がもどかしく、は一気に腰を落とし、義勇を最奥へと導いた。
「んーーーーーーー!!!」
その瞬間に一気にナカで彼の魔羅が膨張し、そして弾けたのがわかった。
「あ…」
思わずも声を漏らしてしまう。ナカで弾けた彼自身は、ドクンドクンと脈打ち、その脈動に合わせて白濁を吐き出した。彼女の胎内に温かいものが広がるのがわかる。
「さっき抜いたのに。まさか入れただけでイっちゃうなんて。ナカに出しちゃったのは……仕方ないわね」
至極冷静に囁くが、彼は小さく、うっ…と唸っている。
「良かったわね、これで部屋からも出られるはずよ」
(それに、私もとても良いものを見せてもらった気分)
心の中は上機嫌に、さりとてやはりそれを表には出さず、が義勇から体を離そうとした。