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マリージョアの風【ONE PIECE】

第20章 遺書


今思い出しても、他の天竜人とは少し違う雰囲気があった気がします。ホーミング聖とも違う。もっと特異な雰囲気が。


そして、彼が最後に残した言葉…。


ああ、もうそんな時期なんですね。
お嬢様のことで頭がいっぱいで、すっかり忘れていました。


四年に一度開かれる世界会議(レヴェリー)。世界中の王たちが、現在起きている重大な問題について討議し、今後の指針を決定する会議。


170にも及ぶ世界政府の加盟国の国王たちのうち、代表の50か国が出席します。


それがもう間も無く開催されると言うのです。確かに最近城内が騒がしい気がしておりましたが、お嬢様の気をひくので一生懸命であまり気にしておりませんでした…。


世界各国の要人が集まるわけですから、レヴェリーの開催時は通常時に増して厳戒態勢が敷かれます。海軍が大勢やってきてパンゲア城の周りを包囲し、外部からの侵入は一切許されない状況になります。


ですが、中にいる者にとっては、外の情報を入手しやすい状況とも言えます。城内を歩くだけで、様々な人とすれ違うので、レヴェリーに出席せずとも幾らかの情報が舞い込んでくるのです。


早い国だとあと1ヶ月もすれば、大量の護衛を引き連れて入城してくるでしょう。



これはのんびりしている場合じゃありません。
情報を集めるために動き出さないと…。




お嬢様について、さらに分かることがあるかも知れないのですから。




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