• テキストサイズ

マリージョアの風【ONE PIECE】

第3章 白と赤


夜になるといよいよ本格的に気温が下がった。
暖炉のそばに居ても手足の先から冷えがやってくる。


真っ黒のコートにくるまってジョナサンをしっかり抱きしめる。


ジョナサンはさっきから、起きてはぐずり、泣き疲れては眠るを繰り返していた。


本当はみんなと同じように寝室で寝るべきなんだろうけど、赤子がいるからという理由で1人だけ談話室を与えられた。
 

少し申し訳ない気持ちになったけど、ここなら夜泣きで迷惑をかけることもないだろう。


それはあたしにとってもありがたいことだった。タダで乗せてもらっている上に、夜に起こしてしまったら申し訳なさすぎる。


ジョナサンが再び深い眠りについたのを確認してから、あたしも毛布にくるまってそっと目を閉じた。



──これから始まる航海に想いを馳せながら。



/ 716ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp