第12章 アウトサイダー
外の様子は次第にあたしのチンケな想像力では補えない展開になってきているようだった。
だって、聞こえてくる声と音が明らかにがおかしいんだもの。
ドチャッとした粘着性のある柔らかい何かが地面に叩きつけられる音。しかもそれは一度や二度ではない。次々と何かが打ち付けられているようだった。
そしてそれに狼狽える海兵の声。
「なんだこりゃァ!!!」
「おい触るな!!」
だの、
「ぎゃーーーー!!!」
「毒ガスだァー!!!」
だの、聞こえてくる声は只事じゃなさそうで、だけど具体的に何が起きているのか全くわからない。
その場にいた全員が、予期せぬ展開に驚いているようだった。
三つ巴でもお腹いっぱいだったのに、ここにきて第四勢力!?そりゃもう胃もたれだわ。
そんなことを思って、あたしも外に出れないか試してみようとした、その時。
ドン!!!!!!!!!!
とそれはもう、凄まじい爆発音があたしの元にまで響いた。地面が揺れて、パラパラと空洞に雪が積もる。
「…な、何!?」
あたしは思わず頭を抱えてしゃがみ込んでしまったけど、すぐに立ち上がって頭上の僅かな穴を見る。
よかった、塞がってない。
「ルフィたち、大丈夫だよね…」
あたしは次第に焦りを感じ始めていた。あたし1人だけ、こんなところにいていいはずがない。彼らがピンチなんだとしたら、あたしも何かできることを探さないと。
そう思ったら居ても立っても居られなくて、何とか背伸びして穴に手をかけた。その時。