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マリージョアの風【ONE PIECE】

第12章 アウトサイダー


は、ハキ…??
ハキってなんだろう。


そう言えば、さっきスモーカー中将もそんなことを口走ってた気がする。ローに斬りかかろうとするたしぎさんに向かって、お前のハキじゃ受け切れねェって。


それができないと、シーザーに近寄っちゃダメ、なの?…ってことはあたしは近寄らない方がいいってこと?


"ハキ"が何なのか分かんないけど、あたしにはそんなものできないってことだけは分かる。


「こっちでハキが使えんのはおれとゾロとサンジ…あとお前だろ」

「まァ充分だ」

「ゆきんこは?」

「そいつは戦力に数えるな」


淡々と進んでいくルフィとローの会話。


何のこっちゃ分かんないから、あたしは黙って聞いてるしかない。


自分で言ったこととは言え、あたしは少々怖気付いてくるのが自分でも分かった。


ルフィとローの会話からすると、ハキとやらが使えないと、シーザーの前では手も足も出ないらしい。


さっき麦わらの一味の前では簡単に、ぶん殴ってやると意気込んだものの、ルフィもおそらく他のみんなも、そんなことあたしができもしないことは百も承知だったに違いない。


それどころか、奴が目の前に現れたとして、あたしは自分の身を守ることすらできないかもしれない。



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