第12章 アウトサイダー
お前雪に強そうなのになぁ、とか何とか首を傾げてるルフィは無視してから、ふとあること思いついて、ナミを探す。そして、懇願するような視線を送ってみた。
「そんな目してもダメよアウラ!私今、半サイボーグだけど生身のところは寒いんだから!!」
くぅ。やっぱダメか。
フランキーのサイボーグ姿を見て、もしかしたらナミなら服貸してくれるかも、と思ったんだけど。
はぁ、仕方ない。
もう少し我慢するか。
そう思ってると、ルフィが名案を思いついたとでも言うように、ポンと手を打った。
「よし、分かった!服を調達しよう」
そう言うや否や、
「お、おいやめろ!!」
縛られているケンタウロス(茶ひげと言うらしい)のマントをビリビリ破り始める。
これにはさすがにナミとウソップも突っ込まずにはいられなかったようで。
「「「どっから調達してんだ!!!」」」
あたしも含めて3人分の声が響き渡り、ロビンだけがウフフと楽しそうに笑っていた。