• テキストサイズ

マリージョアの風【ONE PIECE】

第11章 疑惑の研究所


「あ、ごめんなさい!」


伸びてしまったその人を見て思わず謝ってしまう。青くなって近寄ろうとして、あたしはぴたりと動きを止めた。


…よくよく考えると謝る筋合いは無いよね?
だってこの人、モチャに向かって危ないもの向けてたんだもん。


「おい、ウソップ!!大丈夫か!?」

「ウソップ〜〜!!」

「あらあら…」

「てめェ何者だ!?」


あたしは雪を払って立ち上がってから、声を上げる麦わらの一味と向かい合った。


その場にいたのは一味全員じゃなかったみたいだけど、圧巻の顔ぶれだった。


サンジ、そげキング…もといウソップ、ニコ・ロビン、フランキー、トニートニー・チョッパー、そしてモンキー・D・ルフィ…。(あとなぜか、さっきのケンタウロスが鎖で縛られてたけど。)


あたしはごくりと唾を飲み込む。
さすがに冷や汗が背中を伝う。


よくよく考えたらとんでもないことをしてると思った。


億越えのルーキーに楯突こうだなんて正気の沙汰とは思えない。どう考えても血迷ってる。


だけど。


だけど、子供たちが目の前で痛めつけられてるのに黙って見てるなんて、そんなの絶対にごめんだ。


億越えがなんだ。
最悪の世代がなんだ。


泣いてる子供達を痛めつけて喜ぶ奴がいるなら、それはどれだけ富や名声があっても等しく外道だ。


そんなの、あたしが絶対許さないんだから。



/ 716ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp