第10章 再会
突然の黒電伝虫の情報を受けて、船内が急に慌ただしくなった。
「移動するぞ!!お前ら!!」
叫ぶスモーカー中将。
「ええええええ!!」
「あそこは危険っすよ!やめましょう!」
「閉鎖されてるって聞いてますよ」
反対する海兵たち。
だけど、そんな不平不満は"麦わら"を捕まえることに執着している、険悪な形相の中将に聞き入れられるわけもなく。
「船を出せ!クズ共!!」
海軍グランドライン第五支部──「G-5」の旗を掲げた海軍船は、雷鳴轟くその島を後にして、"麦わらの一味"を追って舵を切るのだった。
雑音の中、最後に聞こえてきたその島。
『パンクハザード』へ向かって──。