• テキストサイズ

マリージョアの風【ONE PIECE】

第9章 マリージョア


「珍しく可愛らしいお客だな、シャッキー」


突然後ろから声がして、あたしは椅子から転げ落ちるかと思うくらい驚いた。


「あら、後片付けは済んだの。…久しぶりね、レイさん」


シャッキーはニコニコと微笑んでいるけれど。


ちょ、ちょっと待ってよ…!

こ、この人今ドアから入ってきたの?
全く気配がしなかった!!


あたしは面食らいながら、ちょうど今入店した(と思われる)男性を見る。


精悍な顔つきの老齢の男性。
風貌といい、漂うオーラといい、この人は只者じゃないぞとあたしは息を呑んだ。


多分だけど、あたしが今まで出会った人たちの中で一番強い。


いや、多分じゃない、絶対。


だって、あたしこの人知ってる気がする。
新聞で何回も見たことあるんだもの。


そりゃ新聞に載ってたのはもっと若い頃の写真だったけど、今でもその面影が感じられる。


しかもシャッキーがさっきこう言ったじゃない。
久しぶりね、"レイさん"って…。



/ 716ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp