第2章 悪戯好きのトラブルメーカー(√)
「オマエが帰らねぇっつーんなら仕方ねぇ。ここで食うしかねぇなぁ?」
「ちょ、ちょっと待って!まだ他の生徒が…!」
「んだよ、ここには誰もいねぇだろ。オレとオマエのふたりっきりってヤツだ…」
「ろ、廊下に人もいるし、誰かに見られたら…!」
「いいじゃん。スリルがあって興奮すんだろ?」
「興奮しないよ!」
「ほら、体もっとこっち寄せろ。こうして捕まえておかねーとすーぐ逃げるからなオマエ」
「ア、アヤトくんごめんなさい!調子に乗りました!謝るから許し…」
「謝れば許してもらえるとか思ってねーよな?最初に仕掛けたのはオマエだぜ?」
「そ、それは本当にごめ…」
「なら、オレには仕返しする権利があるだろ?やられたらやり返すのが礼儀だ」
「いやどんな礼儀…っ、あ……!んっ」
「声出したら気づかれるかもな?」
「ア、アヤトくん…声、出ちゃうよ…っ」
「聞かせてやれよ」
「や、やだ…そんな意地悪言わないでよ…!」
「別に意地悪してねーけどな」
「あ……うっ」
耳たぶを触られ、思わず体がビクリと小さく跳ねる。
「ナニ?耳弱えの?軽く触っただけでビクッてし過ぎだろ」
「だ、だって…!急に触るから…!」
「ほら、もっとちゃんと触ってやる」
「〜〜〜〜っ!」
スルっと触られ、またビクッと反応する。
「いいな。ソノ耐える顔。別にいいんだぜ?声出したって。んっ……」
「ひゃっ…んんっ」
「ハッ…耳舐めたくらいで感じすぎだろ。そんなに気持ちいいのかよ?」
「(今日のアヤトくんはいつも以上に意地悪だ…!声、本当に我慢できなくなる…っ)」
私は手で口を押さえ、我慢する。
「ククッ、おら、口抑えんな。手どかせよ」
ガシッとアヤトくんに手を掴まれ、口から外される。ビクッと反応した私の顔から血の気が引いた。
「本当にダメ…!」
「今日のアソビは最っ高に楽しいな?」
全然楽しくない…!!
「離して!」
「嫌なら逃げてみろよ。ま、こんな細腕じゃオレから離れんのは無理だけどな」
「変な触り方しないでよ…っ」
「変な触り方って?」
「あっ!ん、んん…っ」
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