第18章 お似合いのカップル
「まさかそれを確認させる為に…!?」
「あの女も純白のドレスを纏ってたんだ。うちに来る時はいつも同じ色のドレスだったから、よく覚えてるよ」
「(もしかして…ライトくんが言ってる"あの女"って…母様なの?)」
「それに髪の色も目の色も似てる。なぜか同じ匂いだってするんだ。ねぇお花ちゃん…キミとあの女って、どんな関係なの?」
「…知らないよ」
「知らないってことないんじゃない?こんなに似てるところがあるのにさ」
「……………」
「嘘を吐く悪い子には…お仕置きが必要かな。ほら……っ……ちゅぅー……」
「っ……いたっ!」
胸に顔を寄せたライトくんに吸血されるんだと思ったが、いつもの吸血とは違う、チクッとした痛みに驚いた。
「んふ…見て、綺麗についたね。ほら、お花ちゃんの白い肌に、紅い花が咲いたよ」
「っ…キスマーク…?」
「そう。こうして……んっ……」
「っ…………」
「感じる?今度は首につけたよ。もっと花を咲かせよう…───さあ、もうひとつ……っ……ちゅぅー……」
「ん、いや……っ」
「気持ちよさそうな声が出たね、お花ちゃん。もっと見えるところにつけてあげよう……っ……」
「や、めて……っ」
「お花ちゃんの"やめて"は、"もっと"だよね。いいよ、もっとだね……っ……」
「んんっ…ち、がうよ…!」
「ああ、素敵だよ。白いドレスに…紅い花が良く映える。いいね…穢れの知らない真っ白なお花ちゃんをボクが全身で冒してるみたい。まぁ既にキミの処女は、戴いちゃってるんだけどね」
「っ、最低……っ!」
「これは、ボクの所有印さ。お花ちゃんはボクのものって、どんなバカでもすぐに分かるように。もっともっと、刻みつけてあげる……んっ……」
「(身体が…熱い…ただのキスマークなのに…身体に刻みつけられるたびに…おかしくなりそう。得体の知れない感覚が…せり上がってくる…)」
「ああ、綺麗な首飾りが出来た。次は…胸だね。もっと、花を咲かせよう」
「ライトくん!やめてってば…!」
「綺麗だよ、お花ちゃん。本物の花嫁みたいで。純粋無垢なキミの身体中にボクがつけた痕を残せるなんて…幸せだろう?」
「──もう…やめて…」
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