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終わらない愛があるとしたら【ドS吸血鬼】

第16章 呪われた花嫁



【車内】


「(何でライトくんとリムジンの中にふたりきりで向かい合って座ってるんだろ。)」



「んふ。どうかした?お花ちゃん。ボクの顔に何か付いてる?」



「別に」



そもそもこんなリムジンで兄弟揃って登校してるなんて…良く考えたら変だよね。特に仲がいいわけでもなさそうなのに。



本来なら兄弟+ユイちゃんが逆巻家が用意するリムジンに乗って、学校に登校している。かくいう私も、初めてリムジンに乗せてもらった時は、驚いたものだ。



「(そしてリムジンでは絶対にアヤトくんの隣には座らないようにしている。)」



理由は察しの通り。だがそれも運命の悪戯か、高確率でアヤトくんの隣に当たるのだ。まぁアヤトくんが無理やり私をリムジンの中に押し込めて、座ってるだけなんだけど…。



「(そして必ず逆側には…ライトくんが座っている。)」



さすがに三人は狭い…



「(はぁ…ひとりで逃げ出そうにも、何かするたびに見つかっちゃうし。それに、この間ライトくんが…)」



「──ねえ、お花ちゃん。目は口ほどにモノを言うって…その通りだと思わない?」



「…いきなりどうかしたの?」



「いいや。さっきからじぃっとお花ちゃんのことを見てるって言うのに。お花ちゃんってば、ボクを弄ぼうと思ってるのかな?気付かないでスルーするんだもん」



「(なるべく目を合わせないようにしてなの、バレてる。)」



「もしかして、ボクにヘンなことされるんじゃないかってビクビクしてる?」



「…だ、だってこの間…」



「ああ……んふ。こないだボクにあんな所を舐められたこととか、あんなことされたこととか?」



「へ、変な言い方しないで!」



「事実じゃない。それに、こんなことで恥ずかしがってたら、これから先、耐えられないよ?」



「なっ……!」



ライトくん


一体何するつもりなの?



「まあいい。今日は非道く蒸すから、丁度ここにあるコレをお花ちゃんと一緒にやろうと思ったんだけど」



「…?それは…?」



「んー。アヤトくんがレイジの部屋からくすねて来たって言ってた、秘蔵の飲み物さ」



「レイジさんの…?」



「アイツ。ひとりでこういうのをちびちび舐めて悦に入ってたんだねえ。スバルに負けず劣らずの根暗だね…んっ…!」



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