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終わらない愛があるとしたら【ドS吸血鬼】

第12章 誤解とすれ違いの誕生日(‪‪❤︎‬)



「ダル男のヤツはどこだ」



「あの穀つぶしでしたら、いつもどおり…」



「ぐう……」



「チッ…暢気なもんだぜ。レイジ、お前も見てねぇんだな!?」



「…何故私が彼女のことなど気にしなければならないのですか?」



レイジは意味深に笑いながら言った。



「けっ、そう言うと思ったぜ。もういい、じゃあな」



「…フン、そんなに大事なら首輪でもつけて鎖で繋いでろってんだ…」



「チッ!うっぜぇ…!!」



苛立ちを抑えられないアヤトは舌打ちをしてリビングを後にし、廊下に出た。



「くそっ……なんなんだよいったい……!!」



◇◆◇


【公園】



「(プレゼント選びに夢中になって、すっかり遅くなっちゃった。でもおかげでいいものが見つかったし、ケーキの材料もちゃんと買えた。)」



紙袋の中身を見て嬉しげに笑う。



「ふふ。喜んでくれるといいなぁ」



アヤトくんの喜ぶ顔を思い浮かべ、屋敷に帰ろうとした。



「(……?足音?)」



まさかアヤトくんじゃないよね…?



「やあ、お花ちゃん。随分と遅くまで出かけてたんだね?」



「ラ、ライトくん…!」



足音の正体はライトくんだった。



「そっちこそ、どうしたの!?」



「んー…気分転換?それより、お花ちゃんは?」



「え、えっと私は……」



下手に喋るとアヤトくんにバレる恐れがある。ライトくんに内緒にしてって頼んでもその見返りを要求されそうで怖いから黙っておくことにしよう。



「別に何でもないよ。ちょっと買い物に行ってただけ」



「ふーん。それでそんなに荷物持ってるんだ。何を買ったの?」



「えっ!……う、うん。色々と!」



「…………?」



「(う……ライトくんの怪しんでる視線が怖い…何か話を逸らさなきゃ…!)」



本音を言えばここから逃げ去りたい。でも私が全力で走ったところでライトくんはすぐに追いつくし、更に怪しまれそう。



「あ、えっと…そうだ、ライトくん。男の人ってプレゼントに何をもらったら嬉しいのかな」



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