第9章 それが狂った愛でも

「あ、ありが……」



「さーて、そんじゃ……」



「え？」



キュッとシャワーを止めたアヤトくんの言葉に私は嫌な予感がした。



「！」



目に泡が入り、痛くて目を瞑る。



「(い、痛い…まだ泡が残ってたの…？)」



「ククッ、目ぇ開けんなよ。沁みんだろ…？」



「な、何……!?」



「ククッ、たまには目隠しプレイってのも悪くねぇんじゃね？」



「何言って…」



「これでも、洗い終わるまでは我慢してやったんだぜ？………ちゅっ」



「あ……っ、や、やめて！」



「ククッ、やめるわけないじゃん。ほぅら…ココとか舌で這われるのは？」



ビクンッ



「へっ…？あ…な、何して…」



「何って、胸舐めただけだけど？」



「え……っ、やっ……！」



「は……んっ…チュッ…」



胸の先端を口に含み、舌先でコロコロ転がすように舐めるアヤトくんに私はビクッと体が反応し、気持ちよさで声が出てしまうのを必死に押し殺す。



「あっ…やめて…ってば…っ！」



「感じてるくせにまだそんな口が聞けんだな？なぁ…胸の先を舌で舐めながら吸われるのと、軽く噛まれるの、どっちが好きだ？」



「そ、そんなの知らないよ…！もうっイタズラしないでよアヤトくん…！」



「答えねぇと強く噛んじまおうかなぁ。思いっきり歯立ててさ」



「っ……。えっと…少し…痛く噛まれるの…気持ちよくて…好き…」



「ハッ！まじで変態だなオマエ。痛くされるのが好きとかやっぱマゾだろ？」



「ちがっ！」



「あー……んっ……」



「んぁっ！」



否定する暇もなく、アヤトくんが胸の先端を口に含み、そこを少し強く噛んだ。小さい電流が走ったような感覚に、私は思わず我慢していた声を呆気なく上げてしまう。



「ハハッ、すげぇ声。なぁ…オレに噛まれてオマエのココ、ピンッて立ってんだけど？」



「や……やだやだ。ねぇアヤトくん……っ」



「フゥー……」



「あっ！んんっ…やだっ…」



胸の先端に軽く息を吹きかけられ、それにすらビクビクと身体を揺らしてしまう私は本当に変態のようだ。



.