第10章 ※交淡如水 【冨岡義勇】 2 完
うなじに感じる吐息と、背中に密着する義勇の肌。胸にまわされた腕は双丘とその頂を弄び、もう一方の手は蕾と壷に延ばされ体の中を暴かれていく。足も絡めとられ身動きがほとんどれない。
あやは義勇の体に全身を包み込まれ、体中から感じる刺激に耐えられず、ピクッピクッと痙攣する。指が動く度に「はっ」「はっ」と息遣いが荒くなる。息遣いの合間には「あっ」「あ・・あ。」と甘い声。
義勇は少し体を離すと自分のベルトも外して隊服を脱いで下帯になる。あやの耳朶を噛みながら、
「あや・・隊服を脱がすぞ。・・そしてこのままだと背中の方から入れることになる。俺は顔が見たいんだが向きを変えていいか?口吸いもしたい。」と囁く。
潤んだ瞳のあやが、振り向いて義勇と目を合わせて恥ずかしそうに小さく「はい」言い、体を仰向けにする。身体は解放されたが、時折余韻でピクンと痙攣している。するすると義勇が隊服を脱がせ顔を覗き込む。
「・・・あや。何だその顔は。」
義勇はあやのとろりと惚けた顔を見て、自分も眉尻を下げてやさしく微笑み、口づけをする。
「・・・ぎゆうどのだって。」可愛い顔・・と言おうとしたが、「義勇でいい。」と唇で口を塞がれて舌を絡めてくる。
指は蜜壷へ這わせ、蜜を絡めながら少しずつ中へ滑り込ませていく。指を三本まで増やしたところで、口を離しあやの顔を微笑みながら見る。
「あや・・。入れるが、いいか?」
「…ダメと言ったら?」
あやはふふと笑いながら腕を伸ばして義勇の背中に回す。
「・・それは困ったな。」
下帯から熱く滾った物を出し、入り口に当てる。
「・・・ぎゆう。いいかって聞く意味あった?」
あやの体はぴくんと小さく跳ね、笑っているが少し不安そうな顔になる。
「いいって意味だと理解したが?」
小さく「大丈夫だ。」と言い、やさしく口づけしながらぐっと腰を進め、あやの中へ少しずつ入っていく。
「あああっ」
予想していたよりも体を押し広げられる感覚が強く、喘ぎ声と共にあやが顔をしかめる。
「ゆっくり息を吐くんだ。」
あやは義勇の顔を見ながらふーっと息を吐く。
「…ぎゆう。その顔初めて見る。」
頬が紅潮し、藍色の瞳の奥にゆらめく青い炎が見える。余裕がなく、艶っぽい義勇の顔。