第5章 ※燎原之火 【煉獄杏寿郎】3 完
「痛いか?すまん。抜くぞ。」
あやは小さく首を横に振り、またゆっくり息を吐く。
「大丈夫。・・・痛くない。苦しい・・だけ。」
涙を指で拭いてやりながら、もう少し進めて前後にゆるゆると動かしてみる。
「あーっ、あっあっあっ・・・。」
奥から溢れる蜜によって少しずつ動かしやすくなっていき、あやの苦しそうな顔も和らぐ。
「大丈夫か?」
「大丈・・夫。圧迫感が・・・凄いね。あっあっ」
「ね・・。きょうじゅろうさんは?気持ちいい?」
「あぁ。君の中が良すぎてもうイきそうだ。」
実際は楽しむ余裕は無く、彼女の心と身体を傷つけない様にするので精一杯だった。ずっと俺の事ばかり気にかけている彼女が可愛いかった。わざと口角を片方だけ上げて笑って答える。
「せん・・せ。エッチな顔になった。」
「君も随分だぞ?」
顔を見て笑い合った。
「あーー。せんせいと・・このままずーっといっしょにいたいなぁ・・・」
あやが両手を俺の方へ伸ばし、泣きそうな顔で言う。
俺もたまらず、あやの背中に腕を回して抱きしめる。
「あや、それは俺も我慢してるんだから、言うな。」
腰の動きを再開し、少し速めに動かす。あやの反応を見ながら角度や深さを変えて善い所を探っていく。
「んっ・・あっ・・。せんせ・・・大好き。」
徐々に動かすスピードを速めていき、昇り詰める。
「あや、大好きだ。・・・出すぞ。」
回した腕に力を込め、あやの耳元で「んっ」と小さく喘ぎ、腰を奥に押し込みながら白濁とした液を放つ。
泣いているあやの顔を除き込む。涙を指で拭いてやりながら目を合わせて何度もキスをした。