第5章 ※燎原之火 【煉獄杏寿郎】3 完
腕をあやの背中に回し、少し開いた口に舌を入れる。最初は強張っていた体も、少しずつ力が抜けていく。
「んっ・・・んっ」
舌が動くクチュクチュという音に混じって、甘い声が聞こえ始める。
口を離すと、真っ赤な顔になって肩で息をしている。その姿が可愛すぎて抱きしめる。
「あや、息は少しずつ鼻でしてみるといいぞ。」
「はい。せんせい。」
「・・・杏寿郎と呼ぶか?先生と呼ばれると罪悪感が凄い。」
「わ‥分かりました。杏寿郎・・さん?」
俺はあやを抱えてベッドまで行き、そっと下ろす。そしてもう一度深いキス。
「んっ・・・んっ・・ふっ」
ぎこちないながらもあやも舌を伸ばしてくる。しばらく舌を絡めあい、離れる。
「・・きょうじゅろうさんが、このキスを教えてくれなかった理由が分かった。」
「理性が無くなりそうになるだろう?」
あやの目を見ながら微笑んで、唇にキスをして、首筋に優しく噛みつく。「あっ」という声を出して赤くなる彼女を見ながら鎖骨や肩にもキスを落とし、舌を這わせる。
「胸・・触っていいか?」
「はい。」
あやが着ているパーカーを脱がせ、白い肌にまた唇を落とす。ブラの上からそっと膨らみを掌で包み、優しく揉む。
時折「んっ」と恥ずかしそうな声が漏れる。背中に腕をまわしてブラを外すと、慌てて身をよじり、腕で隠す。