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桃紅柳緑【鬼滅の刃】【R18短編集】  

第4章 燎原之火 【煉獄杏寿郎】2


煉獄先生は私の塾まで迎えに来てくれるようになった。
先生が迎えに来てくれるし、最寄りの駅も変えたからストーカーと会うことも無くなった。

先生は車で来てくれて、その後先生の時間を一時間だけ私にくれる。それ以外は「受験生だから勉強しなさい。」って。
先生が私にくれる一時間で、スタバに行ったり、お家でお勉強を教えて貰ったり、少しだけドライブしたり、週に二時間だけの幸せな時間。

最初はそれだけでもう充分だったんだけど、もう少しトクベツが欲しい。
先生にお願いしたら「いいよ」って言ってくれるかな。


「れんごくせんせい。今日は新しいお茶を買ったからお家で一緒に飲みませんか?」

「いいぞ。今日は何だ?」

「あまなつ烏龍茶」

「想像がつかんな。」

煉獄先生と一緒にいるのは楽しい。私が思っていたよりも先生はいっぱい喋っていっぱい笑って、可愛かった。

「せんせい。スイカも食べる?」

「勿論、頂く。」

食べ物を断ることが無いのはもう分かっているけど、一応尋ねる。可愛い顔で待っているのを見るのが好き。

「お茶、旨いな!夏らしい。」

「あまなつの香りはするけど、味はしない。不思議だよね。」

煉獄先生は大きめのスイカを三口位で食べた。ん?

「せんせ・・ぷっ・・た・・種は?」

「種?食べた。」

「ちょっ・・と・・待って あははは。種って食べて大丈夫?」

私がびっくりして大爆笑するのを「食べないのか?」と少し恥ずかしそうな顔で見ている。
煉獄先生と一緒にいるといっぱい笑う。

では、今日の本題。

「れんごくせんせい。恋愛相談なんですけど、いいですか?」

「む。苦手分野だが、言ってみてくれ。」

「私は恋人と最初は手を繋いだり、ハグしたりで満足だったんですけど。」

「うむ。」

「もう少し先に進みたいな。と思った時はどうしたらいいですか?」

「ほう・・。先とは?」
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