第24章 ※陽炎【煉獄杏寿郎】２完

あやの手が煉獄の下腹部にすうっと伸びた。下帯に指を這わせて器用に紐を解くと中の昂りを出す。掌で撫でて、そっと握る。数回上下するとそこに血が集まり、さらに硬く張りつめる。
それでもゆるゆると掌を動かすと、もっと慰めて欲しいと先の方から涙を流す。細い指先にその涙を絡め取り、その指先を口元に持って来て赤い舌で舐めとった。


あやは体を少し動かして煉獄の腰を跨ぎ、脈打つ怒張を自分の水蜜桃の筋のような割れ目に導いた。
あやの乳房が煉獄の顔から少し遠ざかり、煉獄の視界が広がった。慌てて顔を少し上げてあやの瞳を見ながら「待て。」と言う。あやは驚いた顔をしたが、妖しく桃色に光る唇の端をゆっくりと吊り上げて微笑むと同時に腰を落として丸い先を自分の中に埋め込んでいく。

深くなるにつれ、微かに腰が震えた。あやはたまらず顎を上げて白い喉を見せながら目を閉じる。薄く開いた唇からは悩まし気な甘い吐息を何度も吐いて、さらに腰を深く落としていく。徐々にふっふっと荒い息に変わり、戸惑う様に何度も抽挿を繰り返すと、煉獄の上に座り込むようにぺたりと腰を落とした。

あやは腰を前後に揺すっていく。ぎゅっと絞る様に中がうねる。切なげな顔で耐えていたが、突然、ひゅっと息を飲み込んだ。自分の肩に唇を押し付けて、眉根を顰めて肩をびくっと２回震わせた。

あやの搾り取る様な膣の動きに耐えられず煉獄もうっと呻いてそのまま奥に吐精した。
煉獄はくらくらと眩暈がするような快感に飲み込まれながらこのままでは良くないと考えたが、あやの薄く開いた瞳がまた近づいてきて唇が重なり、腰をゆるゆると動かされると体から力が抜けた。体が動かせず、されるがままになってしまっていた。

ぼんやりと「昨日と同じだ」と思いながらあやの浴衣の隙間からあやの身体中にあるという痣に目をやった。痣の大きさもだが、色もいっそう赤味が濃くなっている様に感じられる。