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桃紅柳緑【鬼滅の刃】【R18短編集】  

第21章 炎虎 【煉獄杏寿郎】4


杏寿郎との約束の時間になったので入り口を出る。
男が二人近づいて来た。私の右手はスタンガンを使う為に開けておきたい。拘束されると厄介だ。
自由を奪われたのは口と足。
よし。

車に乗せられながら中を確認すると、運転席と後部座席は繋がっていない。小窓で確認する様だ。これも都合がいい。
後部座席は広いベッドの様にしてある。私を捕まえた二人以外には乗っていない。前に二人いるようだ。
・・・なんとかなるぞ。

手を拘束されない様に足をバタバタさせて足の方に2人の意識を持って行く。
すぐに口にガムテープを貼られる。それは想定内。
足を抱えている男をハイヒールで蹴る。怒ってきた。
「おい。暴れんな。痛い目に合わせるぞ!」
「顔はあんまり殴るなよ。」
バチンと太腿と頬を叩かれる。気が弱いのか手加減している。私は狙いを定めてまた蹴りを出す。うまく顎に当たった。
「てめぇ!痛ぇな!おい、手伝え、足をガムテープで縛るぞ。何だこの女。マジ痛ってー。こんなの聞いてねぇぞ。」
「分かった。」
もう一度太腿をさっきよりも強い力で叩かれる。2人が私の足にガムテープを巻き始め、そっちに意識を向けて私から視線を逸らした。チャンスだ。ポケットに入っているスタンガンの蓋を取って用意する。
近い方の男の首の近くと太腿にスタンガンを当てた。
「ぎゃっ!!」
「あ!お前何してんだ!?スタンガン!?」
近い方の男は痛みで悶えてうずくまる。足をガムテープで縛っていた男が慌てて私に近付き、スタンガンを奪おうとする。
いいぞ。近寄って来た。
その男の太腿にもスタンガンを当てる。両方の太腿。
「ぐあ!!」
すかさず私は男が持っていたガムテープを奪う。悶えている男たちの目と口にガムテープを貼って、途中でスタンガンを追加で当てる。足と身体も動けない様に縛る。
スタンガンは至近距離に敵がいる場合はかなり使える。ミニサイズなので何度もはできないが、大きな筋肉を狙って2人動けなくする位はバッテリーが持った。
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