第14章 ※炎炎 【煉獄杏寿郎】4 完
あやのアパートに戻って来た。もう慌てて入りはしない。でも中に入るとすぐに手を繋いだ。
顔を見合わせてちゅっとキスをする。二人でベッドに行くと、ゆっくり何度もキスをして笑う。手も繋ぐ。
お互いの瞳を見つめ合いながら、気持ちいい所を交互に愛撫し合う。もうお互い頭も体もトロトロに惚けたところでやっと最後の一個のゴムを使う。
座った俺の上にあやが跨る。抱き締めながら俺が下からゆっくりと腰を動かしたり、あやが自分で腰を動かしたり・・。あやが何度か達したのを見ながら俺はなんとか我慢する。
俺にぐったりした体を預け、肩口に顔をつけながらふぅふぅと喘ぐあやがどうしようもなく可愛くて、あやす様に揺すりながらじっと眺めた。
あや以上に愛せる人なんていない。
あんまり長く楽しみすぎるとあやが辛そうなので、腰を抱きしめて、繋げたままあやの身体をベッドにそっと倒す。
あやの髪の毛がばさりとシーツに広がる。綺麗な髪だ。あやと両手を繋いであやの頭の上の辺りに持ってくるとそのまま覆い被さってキスをする。
腰をぐりぐりと奥へ押し付けて少しずつ速く動かしていく。あやが繋いだ手を離して俺の髪の間に指を入れて頭を包む。嬉しそうに微笑んだ顔を見ながらゆっくりキスをして俺は昇り詰める。
セックスは心でするようだ。
こんなに満たされた気持ちになったことは無い。
あやとずっと一緒にいたい。
あやの唇に何度もキスをして頬と頬をスリと擦り合わせる。たくさんキスをしてから目を合わせるとまた涙が出た。
あやが涙を拭いてくれた。
あやの横に仰向けに転がってあやと手を繋ぐ。二人してしばらく天井を眺めた。
あやが繋いだ手に力を入れて握りなおすと、俺にキスをして体を起こす。ベッドの周りに散らかった服を着てキッチンの冷蔵庫から飲み物を出してきて俺にくれた。
時計を見ると4時半。あと少し。