第14章 ※炎炎 【煉獄杏寿郎】4 完
ずるりとあやの中から引き出すと、あやの上に体を預ける。汗ばんだ俺の身体とあやの身体。密着してお互いの心臓の音が重なる。あやの肩に頭を付ける。甘い良い香り。あやの腰に腕を回して抱きしめる。
・・・また芯を持ち始めた。・・まるで覚えたての子どもの様だ。自分でも苦笑いしてしまう。
「・・・あや。」耳元で囁く。
「・・・杏寿郎。いいよ。じゃあ次はまた後ろからがいいな。」
あやは、くすくす笑って俺の背中と頭を撫でながら言う。
あぁいつもこうだ。あやはこうやって笑って許してくれる。この包み込まれる様な心地良さに俺は甘える。俺がどれだけこれに救われたか。
俺は体を起こして、ゴムを付け替える。
あやもゆっくり体を起こすと、ぽすっとうつぶせになり、腰を上げて四つん這いになる。・・・エロい。
すぐに俺はその腰を掴んで俺のを当てがうとぐーっと奥まで一気に進めた。あやは腰を反らせて大きく天を仰いで嬌声を上げる。おれはその仰け反った上半身を捕らえ、二の腕を掴んで体を固定させる。
あやの顔をこちらへ向け、舌を絡める。お互いの刺激に徐々に慣れてきたので、舌を絡めたまま少し激しく腰を振っていく。気持ちよくて腰が持って行かれそうだ。
「あっあっあっ・・・あっ・・杏寿・ろ・・・い・・い・・。」
キスで塞いだ口の中にあやの口から漏れる甘い声が少しずつ大きくなってくる。それがまた頭に響いて腰が疼く。
ぱつんぱつんと肌と肌がぶつかる音を立てながら、激しく腰を打ち付ける。
あやはもう上半身を自分の腕で支えられなくなってしまい、キスから逃げてシーツに顔を押し付け、「あっあっあっ」と喘ぐ。両手でシーツを握りしめ、少しずつ自分の近くに引っ張る。
あぁ俺はあやを抱いている。