第4章 交渉
「お前は?」
「えっ、」
少年の答えに納得したのか、次は少女に問いかける。
「私が出来るのは、、」
うーん、と考えるも一向に答えは出てこない。
「ないんだね。ここで何も出来ないヤツは足手まといだよ。」
「私、、っ、」
「お前のような小娘には無理だよ。帰んな。」
そう言い捨てる船長。
言葉は厳しいけど、それは優しさだとあたしには分かる。
「この方が一緒でなければ我々は、、」
「キジャ。」
白髪の青年が口を挟むが、それを制止した少女は真っ直ぐ力強い目で言った。
「私にも、引けない理由がある。」
ー交渉ー